「環境保護」について
ドイツは環境保護に非常に関心の高い国です。第二次世界大戦後から今日に至るまで、買い物には必ず自分の袋やかばん、 バスケットかご等を持参。日本のようにスーパーでビニール袋をただでくれるところは少ないです。ラッピングも自前で
ラッピングサービスを提供している店は少なく、通常は自宅でせっせとラッピングします。 お菓子屋さんでケーキを買っても、包みは紙皿と簡単な薄い紙のみ、日本のように箱に入れたり、 セロテープで留めてその上、手提げ袋に入れてくれたり、ということはめったにありません。 ドイツでは包装等を提供しても、顧客サービスというプラス思考ではなく過剰包装と判断され、環境汚染に伴うとしてかえって非難されます。ごみの分別は当然
ごみ回収は1961年に始まり、1971年にはそれが法律化され、今日では環境汚染につながる商品を販売する業者は 責任を持って使用後の廃棄まで請け負うことになっています。例えば自動車のバッテリーを自分で交換する場合、購入時に古いバッテリーを 持って行けば、ただで処分してもらえますし、その他一般の乾電池も、普通のごみに混ぜると危険ですので、大抵のスーパーには使い古しの電池収集用のボックスが置いてあります。
一般家庭の分別ルール
一般家庭での分別にも厳しく、例えばミュンヘンでは各家庭やアパートに3種類、120リットルまたは240リットルサイズの大きなペールがあり、 週一、または2週間に一回回収されます。一つは茶色のオーガニック(有機廃棄物)で、生ごみ、庭の木や植物等のごみ用、二つ目は古紙、 ダンボール用の水色、もう一つは灰色でその他のごみ。茶色ペール以外の二つは支払い義務が課せられています。1970年代までは丸い筒型のペールで、それをたくましいごみ収集の方たちが運んでいましたが、それ以降はタイヤが二つ付いている現在の形が一般的です。 私でもパンパンの240リットルペールを何とか引っ張ることが出来ます(ペールは収集の方が出してくれますので引っ張る必要は全くありません。私が勝手に庭でごみを集めて引きずり回しているだけです)。
ただ、上記分別方法は、あくまでもミュンヘンの例であって、例えば隣町では日本のように プラスチックゴミ用のカラーのビニール袋があって、それを決まった日に道路ぎわに出したりもしています。
またノルトライン・ヴェストファーレン州ではペールはありますが、色が黄色だったりもします。
買ったものからゴミが出た時にはどうするか
各家庭、各建物ごとに大きな分別ペールがあることもお話し致しましたが、そこに「その他のゴミ」として混ぜて入れてしまう前にもう一つ分別方法があります。 ペールより更に大きなコンテナです。これは市町村によりますが、ミュンヘンでは大体半径1キロ以内に一つは設置されており、大抵プラスチック、 缶とアルミ、緑の瓶(ワインやお酢など)、透明の瓶(ジャム、瓶詰めの瓶、不要のガラス食器など)、茶色の瓶(料理油の瓶など)、計5つのコンテナで構成されています。 瓶の場合は蓋やキャップは瓶ではありませんから必ず外して別処分、また瓶をコンテナに入れると割れてガチャンと音がしますので、騒音防止の為に投入時間は制限されており、コンテナに表示されています。粗大ゴミ
さて更に大きな粗大ゴミもありますね。不要になったベッドや家具、コンピューター、テレビ、電気、掃除機、絨毯、自転車等など。 それらはWertstoffhof(街によっては別の呼び名もあります)という粗大ゴミ回収所へ持って行きます。そこでは管理人が何人か交代で勤務、 車で入るとまずナンバープレートで実際にその町の人物であるかをチェック、ナンバーが他都市のものの場合は尚更ですが、ミュンヘンナンバー (ミュンヘンの略はMです)であっても居住登録証明の提示を求められることもあります。ただ、廃棄物の量はいくらあっても料金を請求されることはありません。家庭にはコンポスター
家庭でも庭の一角にコンポスター(生ゴミ堆肥処理機)を置いている人も少なくありません。これは、市町村にとって 湿度の高い生ゴミのゴミ処理場での燃焼処理費節約につながると共に、家庭ごとに年に約一度コンポスターいっぱいの栄養たっぷりの肥料入りの土が 出来るという利点もあります。大きさは1立方メートル程度、とうもろこしの芯やメロン、カボチャ、パイナップルの皮など硬い物は処理に時間が掛かりますので、 うちではその他の野菜、果物の皮、秋の枯葉、夏は刈った芝生などを入れ、一ヶ月に一度粒状の促進剤を入れます。ガス、石油、電気の暖房費を抑えるという視点では、暖炉もあります。これもうちにもありますが、大きさもタイプも色々あります。暖炉のお陰で、 庭で切った木も2年ほど乾燥させると良い燃料になります。これでゴミとエネルギーの両方が減少される訳です。
電車、バス等にも省エネ思考
人口密度の高い日本では難しいのかもしれませんが、地下鉄、電車、バス等にも省エネ思考が覗えます。「利用者がいない時にはドアが自動開閉しない」というもの。 乗りたい人、降りたい人がドア近くのボタンを押す、または電車ではドアの取っ手を開ける方向に引くと開くように出来ています。ちなみに閉まるのは自動ですのでご心配なく。 冬が寒いドイツでは、停車駅ごとに利用者の有無に関わらずドアが開閉すると莫大な暖房費過剰消耗になるのです。日本でもよく見かけますが、エスカレーターも乗る人がいない場合には停止していることが多く、乗ると自動で動き出します。
ボトルを捨てると、お金も捨てる…

- Mineralwasser(ミネラールヴァッサー)は「ミネラルウォーター」、 その1,5リットルボトルの表示です。大きく書いてある0,39というのが水自体の値段(単位はユーロ)ですが、 小さくその下に書いてある0,25 Pfandプファント(担保のこと)がこのボトル代。つまり、このウォーターを買うと、0,39ユーロでなく合計の0,64ユーロを払うことになるわけです
2003年に法律で、ガラス瓶ボトルだけでなく、1回使用の(再利用でない)ペットボトルにも返却システムが義務付けられました。
つまり、ペットボトルの飲み物の料金には、知らず知らずのうちにボトル代も含まれている、ということです。
これを知らないと、飲み終わったボトルを捨ててしまうと、お金を捨てたことになるわけです。 もちろん、返却すればボトル代は返してもらえます。
ボトルを返却しよう
さて、ではその払ったボトル代をどうやって取り戻すか。「買ったお店にボトルを持って行かないと返してもらえない」つまり、旅行中など別の都市に移動した場合は払ったっきりボトル代は返してもらえない状態でしたが、 2006年の法改正で、どこのお店で買ったボトルも一般のボトル飲料販売店で返却できるようになりました。

- Mineralwasser(ミネラールヴァッサー)は「ミネラルウォーター」、 その1,5リットルボトルの表示です。大きく書いてある0,39というのが水自体の値段(単位はユーロ)ですが、 小さくその下に書いてある0,25 Pfandプファント(担保のこと)がこのボトル代。つまり、このウォーターを買うと、0,39ユーロでなく合計の0,64ユーロを払うことになるわけです
返す時は何も言わなくても、ボトルが空になっているのを見れば、「あー、ボトル代の返却ね」と分かりますので、 大丈夫だと思いますので、ひるまずにボトル代を返してもらいましょう。
もし何か一言付け足したい場合は「プファント、ビッテ」 (Pfand, bitte.)と言うとかっこいい(?)ですね。
ちなみに、「ボトル代」は駅構内・スーパーに関わらず、値段は一律25セントのことが多いです。
文章:木場澄江/E.N. 写真:木場澄江












